あなたは Excel VBA を使っているでしょうか?
もし使っているのであれば、日々の作業が劇的に楽になった経験をお持ちかもしれません。
しかし、作っていくうちに Excel VBA だけでは厳しいなと感じてくることも…
本記事では、Excel VBA の優位性とその限界について書いてみたいと思います。
(内心では、ファイルメーカーにしませんか?というお誘い♪)
Index
- Excel VBA の優位性と限界
- 限界に対する回避策の一つ
- Excel VBA とローコードアプリの比較
- いずれを使うにせよ考慮すべきこと
- まとめ
Exce lVBA の優位性と限界
余談:大人や子どもに関係なく、「何やってるの!?」と非難する言葉を使わずに、「どうしたの!?」「何があったの!?」を使うことを推奨しています。理由や原因をお互いに認識し合えることで、よりお互いを理解し合えることに繋がります。最近は自分に対する独り言でも使っています^_^さて Excel VBA。
複数のシート間データ統合だったり、レポート作成を自動化したり。
あれやこれや、とにかく色んなことができますよね。
手作業での手間暇を大幅に短縮できます。
しかし、業務の幅が広がり、より複雑になってくると・・・。
たとえば、次のような課題が浮上してきます。(よね?)
- ファイルサイズが大きくなりすぎて開くのに時間がかかる…
- 他のメンバーとスムーズに共有・連携できない…
- 業務が進化するにつれて複雑になる VBA の管理が大変…
こういったことを踏まえて、Excel VBA の優位性と限界をそれぞれ再確認してみます。
Excel VBA の優位性の再確認
【手軽に始められる】
Excel VBA は、すでに職場で使われている Excel を利用できます。新しいツールを導入するコストや手間がかかりません。
また、マクロ記録機能* を使うことで、コードを書かずに自動化を体験できます。
そのため、プログラミングの敷居も低いです。
*録画のようにボタンを押して Excel の一連の手作業をコードに起こしてくれる機能
【短期間で大きな成果を出せる】
Excel の繰り返し作業を自動化でき、業務効率化をすぐに実感できます。たとえば、請求書作成やデータ分析、レポートの自動生成などなど。
業務直結の成果を出しやすいのが嬉しいです。
【プログラミングの基礎を学べる】
VBA はプログラミングの基本的な構造を学べます(変数、条件分岐、繰り返し処理など)。すると、他のプログラミング言語にもちょっかいを出しやすくなり、気づいたら別のプログラミングもやってみたくなります。
僕自身 Excel VBA でプログラミングのスキルアップをして、VB に応用した経験があります。
Excel VBA の限界
【属人化のリスク】
VBA で作られたシステムは、作成者しか理解できない場合が多いです。わーい!と自分オリジナルなコーディングで好きに作れてしまうためです。
そうなると、作成者の異動や退職により業務が止まるリスクが潜んでいます。
【データ規模の限界】
Excel は大規模なデータ処理には基本的に向いていません。データ量が増えると、動作が遅い、ファイルが壊れた、などのリスクも高まります。
【他ツールとの連携が難しい】
Excel 単体ではできることが限られています。他のシステムやツールと連携したい場合、より高度なスキルや追加のツールが必要です。
【エラーや管理負担】
コードが増えるにつれて、エラーの発生率や修正作業が増加します。「あんなに好き勝手できたのに、近頃はなんだか肩の荷が重いな・・・」
そうなった頃にようやく、設計や計画の重要さが身にしみてきます。
限界に対する回避策の一つ
こうした Excel VBA の限界を補う手段を考えたいところです。その一つとして、最近注目されているのが「ローコードアプリ」です。
Microsoft Power Apps や Airtable、Notion、FileMaker など現代には沢山のツールがあります。
※ FileMaker(ファイルメーカー)は弊社が主に扱っているローコードアプリです(ここで来た!)。
ローコードアプリを使えば、専門的なプログラミングスキルは不要* です。
それでいて、業務に最適化されたアプリを作成することが可能です。
*但し、基本的なプログラミング知識がないと難しい場合もあります。
【ローコードアプリの利点】
- データの一元化:
あちこちにあるデータをオールインワンに出来る。(相応のスキルも必要な場合あり)
- クラウドの場合:
インターネット上でのデータ管理により、複数のメンバーと同時に作業が可能。
- スケーラビリティ:
データ量が増えても、効率的なデータ管理を構築できる。
- 汎用性の高さ:
スマートフォンやタブレットでも動作するアプリを作成可能。
あちこちにあるデータをオールインワンに出来る。(相応のスキルも必要な場合あり)
インターネット上でのデータ管理により、複数のメンバーと同時に作業が可能。
データ量が増えても、効率的なデータ管理を構築できる。
スマートフォンやタブレットでも動作するアプリを作成可能。
Excel VBA とローコードアプリの比較
では Excel VBA とローコードアプリの比較をしてみましょう。
特徴 | Excel VBA | ローコードアプリ |
---|---|---|
導入コスト | 低い | やや高い(クラウドサービスの契約が必要な場合あり) |
学習コスト | どちらかといえば低め | 中程度(ツールごとに学習が必要) |
スケーラビリティ | 限界あり(大規模データには不向き) | 高い(規模の大きなデータ処理も可能) |
共有・連携 | 個人作業向き | チーム作業向き |
汎用性 | Excel 内限定 | デバイスやシステムを超えた対応も可能 |
いずれを使うにせよ考慮すべきこと
Excel VBA もローコードアプリも、結局のところ「手段」にすぎません。いずれを使うにしても、次のような点には考慮が必要です。
【現場のニーズを把握する】
あなたの職場でどのような課題があるでしょうか。それをツールでどう解決できるでしょうか。
そうしたことを考え、想定して、取り組むことが重要です。
【 IT に対する基礎的な理解を深める】
VBA でもローコードアプリでも、学ぶことは尽きません。「変数」や「条件分岐」などプログラミングの基本は大丈夫ですか?
学び続けることはデータ管理を行っていく際の基盤になります。
【将来的なスキル拡張】
VBA は Excel 専用なところはありますが、IT 関連の基本を学ぶ足がかりになります。ローコードアプリでも IT の知識は無いよりはあったほうが当然アドバンテージになります。
今後のご自身のスキル拡張を見据えて、学び続けるのはやはり大事です。
まとめ
Excel VBA は、手軽に業務効率化を実現できる素晴らしいツールです。しかし、業務の規模やデータ量が増えるにつれ、その限界が顕著になります。
そうしたときには、ローコードアプリの導入も良い選択肢の一つです。
JBI ではローコードツールのファイルメーカー(FileMaker) のレクチャーや制作代行を行っています。
例えばスプレッドシートでのデータ管理をファイルメーカーに移行することも可能です。
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今日も良い一日を♪
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