今回は経営者さま向けに、なかなか難しいテーマを扱ってみようと思います。
「人材教育」とよく言いますが、経営者だろうと従業員だろうと僕自身でさえも、人間である以上は「自分自身を成長させる」ことは喜びであると思います。
リスキリングは、誰かと比較する成長というよりも、その自分自身の成長にフォーカスするのが良いだろうと僕は考えます。その方が心豊かな社会を創れることに繋がると思いますので。
このページでは次のような内容が書かれています。
- リスキリングとは
- 人材不足に対応できる
- 自律型人材を育成できる
- 社内の業務に精通した人材
- リスキリングのデメリット
- まとめ
リスキリングとは
経済産業省はリスキリング(Re-skilling)を次のように定義しています。「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
「新しい職業に就くために」という部分はさておき、「今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために」という部分は人材不足と言われる昨今では重要な視点だと思います。
気になる箇所は、「必要なスキルを獲得する/させること」という点です。
リスキリングを望むのは会社側と学ぶ本人の側の2つの視点で見ることができます。ただ、どちらかと言えば実際に学ぶ本人側が重要だと思っています。
いくら会社側が望んだとしても本人に学ぶ意思がなければ押し付けになってしまい、時間の無駄になるか精神的に潰れてしまうか、挙げ句は退職に追い込んでしまいかねません。
リスキリングを進めるプロセスとして、「会社側が望む → 本人が望む → リスキリングを進める」あるいは、「本人が望む → 会社側が望む → リスキリングを進める」というように、「本人が望む」がどこかに必要です。
人材不足に対応できる
昨今、人材雇用が難しいと言われています。募集をしてもなかなか思うようにいかないことが多いようですね。そこで考えるべきはリスキリング、となります。
上述のとおり、在籍中の従業員にスキルを身に着けてもらうこともリスキリングのひとつです。
時間とお金をかけて応募しても来てくれるか分からない新しい人材より、いまいる人材を活かすことで人材不足を補えます。
ただその分、本人には負荷がかかってしまうかもしれません。業務と新しいことの2足のわらじを履くことになると考えられるからです。
マネジメントを担う人には、そうした負荷の点を注意深くチェックしたほうがよいと思われます。
なお、何を学ぶかというのは本人の望みと会社との思惑が一致する必要はあるかもしれません。
または、本人と会社とでスキルの活かす道を一緒に探っていく必要があるかもしれません。
自律型人材を育成できる
リスキリングにより、自律型人材を育成できるというメリットもあるようです。ただこれは、「自律型人材」をどう定義するかに気をつけた方が良いと思います。
上の「リスキリングとは」でも書いたとおり、本人側が望んで学ぶことが重要ですが、その時点で「自律型」であるとも言えます。
でも「自律的に学んでもらう」ことが会社側が望む本当の「自律」でしょうか?
会社側としては「自律的に問題解決や成果獲得をする人材」を育成したいのではないでしょうか?
総務や経理、情報部門といった従業員には「問題解決」を自ら進んで行ってくれる人材に育ってほしいし、営業や企画、研究部門といった従業員には「成果獲得」を自ら進んで行ってくれる人材に育ってほしいはずです。
「自律的に問題解決や成果獲得をする」ことを意識した人材育成のマネジメントをすれば、会社と本人の Win-Win なリスキリングが期待できます。
社内の業務に精通した人材
ここに関しては非常にメリットが多いと思います。例えばリスキリングにより社内の人がシステムを制作するような場合、わざわざ新たな人材募集をせずに済みます。
さらに、システムというのは本当に細かく落とし込んで作る必要がありますが、社内の業務を知っていれば相当なアドバンテージになります。
仮に外部へシステム制作を委託すると、仕様のすり合わせに多くの時間を使います。なぜかというと、社内の業務を外部の人は分からないからです。
そのため認識のすれ違いが出て、必ずと言っていいほど修正が入り、場合によっては運用開始が大きくズレることもあります。
社内の人材に活躍してもらうことで、リスキリングの効果がダイレクトに発揮されやすいのは魅力的かと思います。
リスキリングのデメリット
一方で、デメリットはどんなことがあるでしょうか?- 導入の負担が大きい
- 従業員のモチベーション維持
- 費用が掛かる
導入の負担が大きいというのは、そのための準備がかかることの他に、リスキリングに割いた分の業務時間がどこかにしわ寄せされてしまうことが考えられます。この辺は盲点かもしれません。
従業員のモチベーション維持は、本人が望んでの学びであれば問題ないと思いますが、いざ始まってみると本人の想像と学習内容に相違が出た場合に起こり得ます。適宜、本人からの「本音」をいかに聞き出せるかがマネジメントの鍵になると思います。
費用が掛かるというのは文字通り、スクールやオンラインサポートなどの費用が生じるということがあります。どこまでなら投資できて、どういった回収ができるかを事前に想定しておくことが良いと思います。
まとめ
ここまでリスキリングについて書いてきましたが、書き進むほどにシステム関連であれば FileMaker がまさに適しているなあと思ってしまいました。FileMaker は何しろ専門家じゃなくても制作ができてしまうので(相応の学びは必要)、社内の人材に学んでもらうことが可能です。しかもあまりスキルや年齢などは関係なく、相応のレベルに応じたスキルアップが FileMaker には可能なのです。
自社の業務を知っている人材が、自社のシステムを作る、これは一石二鳥どころか一石三鳥になり得ます。さらに、FileMaker によって身に付くスキルは多岐に渡ります。システム制作・データベース・IT関連全般・論理的思考・社内マネジメントなどです。
一方、会社側は自社専用のシステムを持つことになり、外部のシステム会社に大きな依存をすることなく主体性を持った社内運用が行なえます。
リスキリングをお考えの経営者さまは、一度 FileMaker の導入を検討してみてはいかがでしょうか^ ^
JBI のサービスでどこまでお役に立てるか分かりませんが、もしご相談があればお問合せください。
今日も良い一日を♪
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