- 繰り返しフィールドは基本的にエクスポート向きじゃない
- 繰り返しフィールドの2番目以降もエクスポートする方法
- まとめ
*【初級・中級・上級】の定義は別のページで定義しています。
* この記事では超初級者や初級の方は「FileMaker はこんなことも出来るんだな」と思って頂ければ幸いです。
繰り返しフィールドは基本的にエクスポート向きじゃない
繰り返しフィールドを使っている場合、通常のフィールドと違うことが色々あります。
そのうちの一つが「エクスポート」です。
『繰り返しフィールド内レコードはすべて 1 つのセルにエクスポートされます。』
公式のヘルプでこのように書かれているように、繰り返しフィールドの場合は最初のデータしかエクスポートされません。
例えばこのような繰り返しフィールドが配置されたレイアウトがあったとします。
Excelにエクスポートしてみます。
こんな感じで1列目しか出力できません。
CSVなどに出力すれば全てのデータが出力されますが、特殊なコード(0x1Dというものらしい)で区切られていて、データとして使うには分離させる手間がかかります。
かといってExcelに出力すると1列目に最初の繰り返し分しかエクスポートできません。
さて、どうしよう?ということで見つけた方法が次になります。
繰り返しフィールドの2番目以降もエクスポートする方法
まず、エクスポート専用のレイアウトを用意します。
なぜかというと、エクスポートには「レコードの保存/送信」を使うからです。これはレイアウト上のフィールドをエクスポートすることができます。
専用のレイアウトが出来たら、次に繰り返しフィールドを並べていきます。
そのとき、通常の繰り返しフィールドとは違う配置の仕方をします。
ひとつひとつ分離した状態で配置します。(分離されているのが分かるようにわざと上下を不揃いにしています)
分離したひとつひとつに「繰り返しを表示」設定を行います。次の画像だと、5つ目のフィールドは繰り返し表示が「5上限 5(定義済み)」のような感じです。
10個の繰り返しがあったら、10個分の設定をします。
少し手間ですが、これだけです。
あとは「レコードの保存/送信 → Excel...」で保存をすればOKです。
エクスポートしたExcelを見てみましょう。
ちゃんと一つ一つのセルにデータが入っています。
特殊コードを考慮する必要もないですし、普通にExcelでデータを使えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この方法を取ることで、これまで繰り返しフィールドの出力のために手間ひまかかっていたことが解決されるかもしれません。
しかも複雑なことをしなくて済む、というのが最大のメリットかと思います。
ただし、インポートとなるとこの方法は使えません。あくまでエクスポートだけで有効な方法になります。
そしてひとつひとつフィールド設定するのが面倒なので、繰り返し数が多い場合には不向きかもしれません。
それでも、数個レベルであれば充分役に立つ方法だろうと思います。
今日も良い一日を♪
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