- FileMakerによるデータ管理のスマート化を行った後
- データ管理のスマート化を進める前
- まとめ
情報やデータのスマート化は、生産性UP・業務効率化がされます。
ただ、Excel (エクセル) や紙によるデータ管理だけでは多様なニーズに応えにくい時代になっています。
JBI がこれまでサポートしてきたなかで、FileMakerによるデータ管理のスマート化が実現できた前後のことを書いてみたいと思います。今回は製造業の生産管理に焦点を当ててみます。
結論としては、やはり情報やデータのスマート化はやるべきだ、ということになります。
FileMakerによるデータ管理のスマート化を行った後
結果として、FileMakerによるデータ管理のスマート化を行った後にどうなったかを最初に見てみましょう。その前に会社の環境を確認しておきます。事務所と工場(作業現場)に分かれていて、事務所には営業や管理者など主に指示系統が集中しています。
*画像はイメージです |
工場(作業現場)では大型から小型まで機械による生産が行われています。
*画像はイメージです |
①現場での作業の引き継ぎがラクになり、ミスが大幅に減った。
②情報管理の統一化がされることで誰でも共通の情報を見れるようになった。
③営業と現場の意思疎通がスムーズになり無駄な時間が減った。
④FileMakerに入れたデータがそのままPDFで印刷できるので手間と時間が減った。
それぞれ少し詳しく見てみます。
①現場での作業の引き継ぎがラクになり、ミスが大幅に減った。
機械の設定などについてもデータベースであるFileMakerに入力しておくことになります。
その入力された情報を表示する業務フローを作ることで、次の作業担当者に交代しても新人に作業をしてもらう時も引き継ぎはラクに、しかも確実になりました。
当然不良品は減っていきました。
②情報管理の統一化がされることで誰でも共通の情報を見れるようになった。
FileMakerの決まった項目に入力されていくことで、情報が整理されて自然に統一化されていきます。「来週の受注状況を確認したい」と思ったら誰でも自分で探し出せますし、その都度だった事務作業も統一化された分だけ早く、ラクになります。
情報はデータベースであるFileMakerに入っているためです。
「あの案件どうなってるの?」ではなく、「あの案件を見てみたら◯◯だから、B社にも同じような提案ができるかもしれないね」こんな会話に変わってくれば、データ管理のスマート化が実現できている証拠と言えるでしょう。
③営業と現場の意思疎通がスムーズになり無駄な時間が減った。
営業はFileMakerを確認すれば現場の状況が分かります。現場は営業が入力した情報を見ればどんな案件か分かります。お互いの時間を奪い合うことはなくなりました。
仮に電話や内線でやり取りすることがあっても、現場から営業に「△△社は◇◇だから、こうした方がいいと思うけど、どう?」なんて提案が上がれば、データ管理のスマート化が効力を発揮していると言えるでしょう。
④FileMakerに入れたデータがそのままPDFで印刷できるので手間と時間が減った。
営業や管理者が入力した情報が、もうすでに画面の印刷レイアウトには映し出されています。画面上のボタンを押すと印刷が始まります。以前に比べてかかる時間は10分の1になりました。
印刷物を作ることより、出力内容を確認するほうに注力できることは、「間違ってはいけない」という目に見えないプレッシャーからの解放となります。
「生産管理システムを自作してみるシリーズ」記事を見てみる >
データ管理のスマート化を進める前
参考までに、データ管理のスマート化を進める前がどうだったかを見てみましょう。
①現場での作業の引き継ぎが口頭やメモのレベルなのでミスが多かった。
②各人がそれぞれの裁量で情報を管理していた。
③営業と現場の意思疎通がスムーズにいかなかった。
④エクセルで毎回毎回印刷物を作成する手間がかかっていた。
それぞれ少し詳しく見てみます。
①現場での作業の引き継ぎが口頭やメモのレベルなのでミスが多かった。
特殊な製品では機械の設定を微妙に調整する必要があります。次の作業担当者に交代する時や新人に作業をしてもらう時、口頭やメモでの引き継ぎでは設定の漏れが生じて多くの不良品を出していました。
②各人がそれぞれの裁量で情報を管理していた。
主に営業や管理者の事務処理などでは、自分の担当分だけを自分の範囲内だけで管理しがちでした。せいぜい共有フォルダにエクセルを置くくらいで、会社の全体の進捗状況などは誰かが時間をかけて各営業から情報を寄せ集めて何とか把握している状態だったのです。
「あの案件どうなってるの?」「担当者が休暇なので分かりません」こんな会話がいつも飛び交っていたとか、いないとか・・・・・・。
③営業と現場の意思疎通がスムーズにいかなかった。
営業が現場に何か確認するには電話や内線で行っていました。その度にお互いの手が止まり、現場としては作業効率が落ちます。連絡がつくまで作業が止まったまま、ということもあり、機会損失になっていました。
④エクセルで毎回毎回印刷物を作成する手間がかかっていた。
管理者も現場も基本的には紙の印刷物で情報をやり取りしますが、エクセルには毎回手入力で情報を書き込んでいました。雛形はあるものの、元の情報を目視確認しながら転記する作業は時間もかかります。何より「間違ってはいけない」という目に見えないプレッシャーも隠れたコストになっていたと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか^ ^
製造業の生産管理における情報・データのスマート化の実施前と実施後についてまとめてみました。
これは製造業に限らず、サービス業や公共事業、農業や林業、さらには教育業にも当てはまる部分はあるかと思います。
上記のことからもデータベースによる情報・データのスマート化はやるべきかと思います。
是非あたなやあなたの会社の作業時間を10分の1にして頂ければと思います。
今日も良い一日を♪
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