2019.10.13 台風19号の被害に遭われた皆様
心よりお見舞いするとともに、いつもの日常を
一日も早く取り戻される事をお祈り申し上げます。
記録として多摩川六郷付近の状況が良くわかる写真を掲載しておきます。
南波製作所さまのTwitterより許可を得ています。有難うございます。
①23:30 ②07:30 ③10:30
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Windows10のタブレットPCにFileMaker Serverを入れて、外部アクセスしたいなあと悪戦苦闘していた時期がありました。
いくつかの難題が立ちはだかって結局断念したのですが、このほど思い立って再度トライし、外部アクセスに成功することが出来ましたのでそのことを書きます。
Windows10タブレットのFileMaker Serverで外部アクセスできなかった理由
以前、Windows10タブレットにFileMaker Serverを入れて外部アクセスをしてみようと試行錯誤していた時期がありました。
⇒Windows10タブレットにFileMakerServerを入れてみる
⇒Windows10タブレットのFileMaker Serverに外部アクセスでIISとARRが難題
⇒でもWindow10タブレットにFileMakerServerを入れて外部アクセスするのはたぶん可能⁉
本当に外部アクセスできないのだろうか?という疑問がずっと残っていたので、もう一度トライしてみました。
結果的には、Windows10タブレットのFileMaker Serverへの外部アクセスが可能であることが確認できました!
なんだ、やれば出来るじゃないか・・・・・・
ごほん。
では、これまで外部アクセスできなかった原因はなんだったのでしょうか?
はい。
ひとえに、僕の技術・知識・経験が不足していたことによるものでした。(あらあら)
では以降に外部アクセスを設定した過程を書いてみたいと思います。
Windows10タブレットPCのFileMaker Serverへの外部アクセス設定手順
まず環境です。
●物理サーバー:Windows10タブレットPC
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●FileMaker Server:Windowsサーバー用 FileMaker Server 16
16以降であれば基本的には大丈夫だと思います。
●ネットワーク:Aterm MR05LNモバイルルーター+イオンモバイルSIMタイプ2
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※実際に使用したのはMR04LNのほうです。
外部アクセス設定までの手順
1.FileMaker Server 16のインストール。
2.LAN内で接続できるか確認。(例:ホスト192.168.1.xでFileMaker Server上のファイルを開けるかどうか)
3.Windowsファイアウォールの設定。
4.ポートマッピングの設定。
5.グローバルIPアドレスの取得。(格安SIMの選定)
1と2は大丈夫だと思いますが、問題は3以降でした。
順番に見ていきます。
3.Windowsファイアウォールの設定。
コントロールパネルから「システムとセキュリティ」>「Windows Defender ファイアウォール」を開き、詳細設定を行います。
「受信規則」に新しい規則を追加します。
「プログラム」の接続許可をしますが、このときインストールしたFileMaker Serverフォルダの中の「fmserver.exe」を指定します。
C:\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Database Server\fmserver.exe
これでファイアウォールの最低限の設定は完了です。
4.ポートマッピングの設定
ポートマッピングはルーターによって設定方法が異なりますが、僕が試した環境で説明します。
その前にポートマッピングというのは、ざっくり言うと、外部からアクセスしてきたデータたちをLAN内のどのパソコンに送ってあげるかを担う配電盤みたいな機能、です。
つまり外でiPhoneのFileMaker Goを操作したアクションが、はるかインターネットを介してルーターに到達しますが、そのルーターからWindows10タブレットまでのパイプをつくる必要があります。
なぜならもし、ルーターにWindows10タブレット以外にもPCが2,3台繋がっていたら、FileMaker GoのアクションがどのPCに情報を送っていいか分からないからです。
Windows10タブレットのプライベートIPアドレスを固定にして、FileMakerに必要なポートをマッピングしました。
5.グローバルIPアドレスの取得。(格安SIMの選定)
外部からアクセスするにはグローバルIPアドレスが必要です。
123.45.678.99
みたいな、固定IPとも言われる、ドットで区切られたアドレスです。
光回線を使っている場合はプロバイダのオプションでグローバルIPアドレスを取得できるかと思います。通常は追加料金がかかります。
このグローバルIPアドレスが思わぬ落とし穴になります。
僕の場合はモバイルルーターとWindows10タブレットを外に持ち出し、モバイルFileMaker Serverみたいな感じで持ち歩くことを考えました。(ただやってみたかっただけ)
そうなるとグローバルIPアドレスが付いた格安SIMを用意しないといけません。
ググってみると、4つくらい候補が出てきました。今の世の中、何でもあるもんですね。
- OCNモバイル
- ASAHIネット
- インターリンク
- イオンモバイル[タイプ2]
さてどれにしようかというとき、このトライはあくまでお試しということで、極力費用を抑えたいと思いました。
そうなると、イオンモバイル[タイプ2]のほぼ一択でした。
480円/月で利用できるのは有難いです。タイプ2を選びます。※タイプ1はグローバルIPではありません。
難点は常時固定IPではなくて、たまに別IPが割り振られること。
この問題を避けるためにはDNSの設定など工夫が必要になるのですが、長くなるので割愛。
ひとまずはイオンモバイルでインターネットに繋がったその時に割り振られたグローバルIPで試しました。IPが変わらないうちに。
イオンモバイル プラン >
ASAHIネット >
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IISとかARRとかはどうなったの!?
以前トライした時はIISとARRが難題だったのですが、FileMaker Server 16以降は特に気にする必要はなくなりました。
FileMaker Serverインストール時にすべてお膳立てしてくれるのでしょう。
FileMaker Serverも使いやすく進化しているようです。
そうやって無事、Windows10タブレットFileMaker Serverへの、外部からのアクセスに成功したのでした!
まとめ
2年の時を経て、Windows10タブレットに入れたFileMaker Serverに外部からアクセスすることに成功したのですが、上述したように大事なポイントは3つです。
- Windowsファイアウォール
- ポート関連
- グローバルIPアドレス
なんか繋がらないな、おかしいな、と思ったら上の3つをまずは確認することにしています。
この2年、FileMaker ServerをクラウドWindowsのVPSでトライ・アンド・エラーをした結果、知識・技術・経験が増したことが成功の要因だと思います。
VPSでサーバーを持ったほうが色々と使い勝手が良く、今となってはWindows10タブレットでのサーバー運用は考えていません。
次回あたり、そのVPSサービスの比較をしてみようかなと思っています。
それでは今日も良い一日を!
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