投稿内容:「FileMakerを導入すると売上が伸びるのは本当?印刷会社さまの事例から探る」
墨田区の印刷会社さまの事例
とある印刷会社さまの方と交流させて頂き、FileMakerによって会社の業績が上がったお話を伺いました。印刷業界はインターネットなどの外的要因により昨今は大変厳しい状況だそうです。
身の回りを考えても、電子書籍が増えて本の売上が減っていたり、エクセル、ワード、PDFを使えば製本のコストをかけずに済むので電子化がどんどん進んでいたりします。
それだけ取ってみても厳しい状況なのは想像がつきます。
しかしその印刷会社さまはFileMakerの導入によって利益率を20年間、他社の2倍以上を保持してきたそうです。
何をしたかというと、FileMakerによる徹底的な効率化とコスト削減でした。
徹底的な「効率化」と「コスト削減」
ざっと、FileMakerでどんなことをしているかを思い出しながら書きます。
まずは「効率化」。
一日の作業工程がFileMakerによって各担当者に振り分けられ、各々決められた時間で作業をこなしていきます。
目標の作業時間が出ているので、サボることはできません。
一見恐ろしいシステムのように思えますが、目標の作業時間でこなすことで残業もなくなります。
経営的な目線では無駄な(サボりの)残業代の削減につながります。
現場の目線としては、充実した業務を終えて早く帰り、自分の時間を確保できます。
さらに、FileMakerでこれらの工程を営業と連携することで、リアルタイムな提案をかけることが出来たことで売上へと繋げています。
これらは大きく見て「効率化」と捉えることができます。
次に「コスト削減」。
資材の管理もFileMakerで行うことで無駄な発注や人的ミスが大幅に減ったそうです。
これまでは人の手書き等で伝票記入などしていたことで、どうしても誤発注が出ていたようです。
把握しづらい資材の在庫状況などもFileMakerによって数字が「見える化」されます。
それにより発注の時期、数量、金額はほとんど人的ミスが出る余地はなく、正確に管理されて無駄にかかっていたコストが削減されます。
これは大きく見て「コスト削減」と捉えることができます。
売上よりも利益率を伸ばす効果がある
表題の「FileMakerを導入すると売上が伸びるのは本当?」に対して、半分は本当かと思います。
正確に言えば「利益率が伸びる」が本当のところかと思います。
この印刷会社さまの事例ではまさに「効率化」と「コスト削減」によって、利益率を伸ばすことができました。
ただ、導入して最初から早々に効果があったわけではなさそうです。
最初は伝票のデータ化から始めたそうで、それから少しずつ社内での開発を進めていき、20年かけてようやく現在の体制になったと聞きます。
本当に「効率化」と「コスト削減」を行うなら、やはり業務をよく知る社内の人間による内製化が適していると思います。
外部の業者にシステムを作ってもらったところで、100%フィットしたものが出来るわけではありません。
もちろん、ぼくを含めて業者さまは100%フィットしたものを目指しているのですが、どこまでいっても「外部」の人間なので相当に難しい話なのです。
この印刷会社さまでさえ20年かかっているわけですから。。
まとめ
FileMakerを導入すると結果的に利益率が上がると言えます。なぜなら、FileMakerは「データの見える化」に優れているためです。
「データの見える化」は、売上に対する戦略にも使えますが、業務の効率化とコスト削減に目が行きやすいため、結果的に利益率から効果が発揮されると考えられます。
FileMakerを導入してからの利益率や売上の順調な推移をイメージしてみました。
①FileMaker導入のための初期投資によって利益率が一時的に下がる。
↓
②FileMaker運用で効率化やコスト削減が徐々に進み、利益率も徐々に上がる。
↓
③FileMaker運用が軌道に乗れば目標の利益率を維持することが出来る。
↓
④上がった利益率分を戦略的投資に回すことで売上向上に力を向けられる。
この流れを実現化するためには、まずは利益率の目標値を立てることが良いと思います。
目標が出来ることで、FileMaker運用継続のモチベーションにも繋がりますし、導入の成否も判断できます。
利益率が上がっていかない場合、どこかに問題があるということですから(誤ったFileMaker運用によって逆に手間がかかっている等)、そういう意味でも目標値は良い指標になると思います。
ご相談承ります
ながにぃはFileMaker制作経験が未経験~おおむね2年ほどの企業さま、個人さま向けにお手伝いをしています。
赤裸々に申せば、ぼくのFileMakerレベルは中の上にあるため、すでにFileMakerに長けた企業さま、個人さまには大きな成果を得て頂きにくいためです。
ぼくは高機能なFileMaker制作を必ずしも望んではいません。
それよりも、FileMakerを理解し、ご自身で制作・改良が出来ることを最優先と考えています。
これまでお客様から分かりやすいとご評価頂いているのは、高度な技術を教えているのではなく、FileMakerの自立のための支援をしているからだと思います。
(ですので、高機能なFileMakerシステムをお望みの方は他の優秀な業者さまにお問合せください。ご紹介も可能です^^)
高機能なFileMakerを優先しない代わりに、可能な限り柔軟な対応をしております。
たとえば月に何度かお伺いして一緒に開発を進めることも可能です。
なにかお困りのことがあれば一度お問合せください!
今日も良い一日を♪
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